東京オリンピック2020が開催延期となり、競馬を初め各種イベントも無観客で開催されることが常態となった。
新型コロナウイルスの影響は観光、飲食業のみならず、エンタメ産業にまで及んでいる。
そして、ドバイワールドカップの中止、そして、25日からアイルランドで競馬が中止となり、これで欧州各国での競馬開催国はゼロとなった。
競馬界にもジワジワと黒い影が忍び寄り、次にはJRA開催中止という最悪のシナリオも現実味を帯びる事態となっている。
そこで、今回は、私たち競馬ファンや1口馬主会員が最も恐れるJRA開催中止の可能性を考えてみた。
初めに結論から書くと、JRA開催中止は現時点(2020年3月26日)では薄い。というかJRAは検討していないようだ。
根拠は東京スポーツの次の記事。
「JRAも東京五輪延期決定に困惑 “五輪シフト”再考も」東京スポーツ3月26日配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200326-00000047-spnannex-horse
記事を引用する。
東京五輪の延期決定を受け、今年の夏競馬の日程を“五輪シフト”で組んだJRAも困惑している。五輪の馬術競技に獣医や馬運車を提供するため、JRAは通常3場開催の夏競馬を、今夏の五輪期間中は新潟、函館の2場に限定。さらにマラソン会場が札幌に変更されたことを受け函館と札幌の開催時期を入れ替えた。
JRA広報部は「五輪の延期が決まったばかりで、まだ何の検討にも入っていない」としているが、日程を見直す可能性も残している。また、1年後の同時期に五輪が延期された場合は「今年と同じ日程になる可能性が高い」とした。
この文脈だと、JRAは夏競馬を予定している。ただし、東京五輪開催に対応させた日程について、五輪延期が決定したので見直しを検討している、とのことだ。
ということは、夏競馬開催を前提に話を進めていることは明白だ。
とりあえず一安心した。
3か月後には2歳戦が始まる。もしJRAの開催が中止という事態が起ころうものなら、JRA全体の日程が大きく乱れることで、入厩馬の調整に狂いが生じる。たとえその後に競馬が再開されても、今度は出馬投票ラッシュとなって、除外馬が続出し、これもまた出資馬のデビューが遅れる原因となる。
そうならないためにも、新型コロナウイルスの感染拡大を最大限に食い止めてほしい。
当然、JRA開催中止を云々(うんぬん)する議論以前に、患者や犠牲者をこれ以上出さないことが私たちの大きな願いであることは言うまでもない。
「JRA夏は競馬開催を前提にしている」と書いたが、今後、状況が変わって、これが白紙撤回されて、最悪開催中止を検討、という状況に陥る可能性を排除できない。
たとえば、騎手やトレセン関係者の間に新型コロナウイルスの感染者が現れ、トレセンや調整ルームに消毒が入る事態が到来しようものなら、競馬の開催継続が困難になるかもしれない。
私たちは手を合わせてパンデミックの終息を見守るほかはない。
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