家の畳に寝転んでいつまでも空の雲を眺めていたい。~大地の芸術祭2018 越後妻有トリエンナーレ/ジェームズ・タレル「光の館」

瀬戸内海が好きだ。

青い海にぽっかりと島が浮かぶ。多島海が好きだ。

青空が好きなのも同じ理由だ。

空が海なら、空に浮かぶ雲は内海の島々だ。

白い雲が浮かぶ青い空を見ているだけで嬉しくなってしまう。

自分たちは、毎日日銭稼ぎに追われているあまり、大切な何かを忘れてしまっている。

大切な何か、とは己の生き方を考えるとか、そんな哲学的なことじゃない。

ただ、のんびりと青い空を眺める。空の青さと、刻々と姿かたちを変える雲にただただ圧倒される。呆けたように太陽と雲の動きを目で追う。そして、朝や夕刻の微妙な光の変化に心を震わせる。こういう時間を持ちたい。

ジェームズ・タレル「光の館」は、私の望みを家に居ながら、居間の畳の上で寝転びながら、叶えてくれる。

しかけは簡単だ。2回の居間の天井の一部がドーム球場のように開閉できる。そして、日の出と日の入りの時刻、一日に二回。天井に向けられたアップライトで光のセレモニーが演じられる。

私がこの「光の館」を訪ねた今回、あいにくの雨で、天井の開放はできなかった。

代わりに、アップライトの色の変化を体験することができた。

初めは白の落ち着いた光が天井に向けて照射されている。

これはこれで、なかな落ち着いていて、いい感じだ。

次に濃い黄色にライトを変えたのが下の写真。

どうですか。写真と実際の光度や色彩はだいぶ異なるのですが、ぐっとアートっぽくなってきたという実感を持ちました。

晴れていれば、下の写真のように、空と太陽を直接に仰ぐことがでいるようです。

この写真はMATCAさんのホームページからお借りしました。

https://matcha-jp.com/jp/1387

このほかに、この家の1階の廊下も光の芸術でライトアップされている。

また、浴室がキワモノで、浴槽に人が入ると、身体を青白いライトが蛍光塗料を塗ったようにぼおぅっと照らす。何やら、ホラーめいていて、面白い。

この写真はTAVI LAVOさんのホームページからお借りしました。

https://tabi-labo.com/224563/house-of-light

この「光の館」には宿泊することができます。

1泊2000万円(体験料)に1人あたり宿泊費が4000円とのこと。別料金で食事もつく。

アートに泊まれるとは、なんて贅沢なんでしょう。

実際にこの家は瞑想のために建てられたもので、瞑想部屋もあります。

1人で泊まることもできますが、同じ日に宿泊希望者がいれば、同宿をお願いすることもあるそうです。なお、9月17日までの大地の芸術祭開催期間中は、予約でいっぱいだそうです。

1口馬主で私が出資している馬が重賞を勝てば、ぜひ一度泊まってみたいと切望しています。
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